鈴ん小屋の入り口横に「豊島区重要文化財・庚申様」が祀られています。
「庚申」はもともと中国の道教からきたものだそうです。
人間の体内には三尸(さんし)の虫というのが住んでいて、いつもその人の悪行を監視している。この虫が庚申の夜、人間の睡眠中をうかがって体外に抜け出し天に昇り、天帝にその人間が行った悪事を告げるとされ、そして人の命を短くするとも云われているそうです。
これをさせないため、その晩は神々をまつり、徹夜で飲み明かすという風習が古くより行われました。これが「庚申待(こうしんまち)」とか「宵庚申(よいこうしん)」といわれる行事で、これらを総称して「庚申」と言いうそうです。
仏教では、庚申の本尊を「青面金剛(しょうめんこんごう)」としています。
青面金剛は恐ろしい形相をしていますがこれは、庚申の夜祭を守護しているからだとも言われています。また、神道では「申(さる)」ということで、猿田彦神(さるたひこのかみ)を結び付けています。猿を庚申様のお使いにみたて、「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿信仰にもなっていった。多くの庚申塔に青面金剛と三猿が彫られているのはこのためなんだそうです。
ということで、鈴ん小屋は毎晩庚申様に守られているのであります。
楽しい音楽と一緒にみんなで飲み明かしましょ!!
ご来場の際、一度、庚申様をお参りしてみてはいかがでしょうか。
何か御利益があるかもしれませんよ。
それでは皆さん、よい一日を!!